■「日本海事新聞」誌に掲載 (セミナーで「エコ・ドッグ」紹介)(3/05)  

物流効率化と環境対策を
「セミナーで「エコ・ドック」紹介」
エスコット 市民団体と

NPO(特定非営利活動法人)省エネルギー輸送対策協議会 (エスコット、藤本治生理事長)と市民団体が共同で、物流効率化と 環境対策の推進を目指すセミナーが2月28日、都内で開かれた。

群馬県太田市内に設置されたコンテナデポを中継地点として 利用することで、港まで行くことなくコンテナを調達・運用している 実例が紹介された。往復とも実入り状態で輸送することで 車両走行量が減少するため、エスコットでは、このような 郊外型デポを「エコ・ドック」と呼んでいる。
今後の課題として、 輸出入の貨物バランスやコンテナサイズをうまく組み合わせる ことが必要となり、海上コンテナドレー会社や船会社間の連携の 必要性が指摘された。  

セミナーはエスコットと東京大気汚染訴訟支援団「青空の会」が 共催したもので約30人が集まった。エコ・ドックの説明は 京浜地区で約120台のトレーラーを運用している早川海陸輸送の 公平伸夫常務が行った。  

早川海陸輸送では定航船社2社と提携してインランドデポ(内陸 通関拠点)である太田国際貨物ターミナル(OICT)内にコンテナ ヤードを確保、 1.輸入実入りコンテナの保管 2.配送後の 輸入空バンの引き取り・保管 3.空バンの輸出向けへの転用− を実施している。太田市周辺の輸出荷主に提供するコンテナは OICTでピックアップすればよいため京浜地区まで引き取りに行く 手間が省け、片荷状態が解消できる。輸出入荷主・貨物の マッチングは、「月50本から70本実施している」(公平氏)という。  

郊外型デポは東京港のコンテナターミナル前におけるゲート待機 を回避する効果もある。昨年10月の繁忙期に東京港揚げの 輸入コンテナ処理のためドライバーを 1.ゲート引き取り  2.東京からOICTへの配送 3.通関後の配送−の3班にわけて 対応した。その結果、約1カ月間で315本のコンテナを処理したが、 車両の回転率は1日あたり2・5回という。  

輸出用に転用する空バンに水漏れがあった場合に備え、 エスコットと東京海上火災が企画したコンテナ保険(1件700円)で 対応する。「費用負担者は荷主、当社などさまざま」(同)という。  

今後の課題としては、空コンテナの在庫が少なくなってきていること。 また、輸入は雑貨品が多いためコンテナは背高コンテナ (高さ9フィート6インチ)が中心だが、輸出は機械類に対応するため 通常コンテナ(8フィート6インチ)のニーズが多いなどコンテナサイズ の違いも一因。公平氏は「物流効率化を進めるためには、 海上コンテナドレージ会社間や船会社間の連携強化の必要性」と 話した。